片頭痛と緊張型頭痛の違い
病態
片頭痛は、脳の血管の拡張や三叉神経の過敏な反応などが関与して発生します。血流の供給が増えると、一時的に脳の血管が拡張し、片頭痛の痛みを悪化させる可能性があります。
一方で、緊張型頭痛は、首や肩の筋肉の緊張に加え、ストレス、眼精疲労、姿勢の影響などが複合的に関与するとされています。
| 片頭痛 | 緊張型頭痛 | |
|---|---|---|
| 痛みの部位 | 片側に多いが、両側の場合もある![]() | 後頭部やこめかみ周辺、肩、首![]() |
| 痛みの性質 | ズキズキとした拍動性 | 締めつけられるような鈍い痛み |
| 血流変動による増悪 | 血流量増加 | 血流量減少 |
| 持続時間 | 4~72時間(多くは24時間以内) | 30分~7日程度(多くは2,3日以内) |
| 随伴症状 | 吐き気・嘔吐・光や音に敏感 | 肩や首のこり |
| 治療法 | トリプタン系薬剤・鎮痛薬 | ストレッチ・筋弛緩・鎮痛薬 |
対処法
頭痛のタイプによって適切な対処法が異なります。血流量の増減に着目して理解しましょう。
- 静かで暗い場所で安静にする(光・音の刺激を避ける)
- 冷却パックをこめかみに当てて血管の拡張を抑える
- トリプタン系薬剤やNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)を適切に使用
- 規則正しい生活を心がけ、ストレスや睡眠不足を避ける
- 長時間の同じ姿勢を避け、適度に体を動かす
- 首や肩のストレッチ、マッサージを行い筋肉をほぐす
- 温めることで血流を促進し、緊張を緩和する
- ストレス管理を意識し、リラックスできる時間を確保する
治療薬
片頭痛の治療薬
片頭痛は脳の血管の拡張や炎症が原因で起こると考えられており、痛みのメカニズムがより複雑です。
そのため、一般的な鎮痛剤が効かないことが多く、片頭痛専用の治療薬が使われます。
主な治療薬はトリプタン系薬剤で、これは血管を収縮させて痛みの原因に直接作用します。
その他、予防薬としてカルシウム拮抗薬やCGRP関連抗体薬などが用いられることもあります。

予防薬か治療薬か、服用のタイミングが重要だよ!
緊張型頭痛の治療薬
緊張型頭痛は、主に首や肩の筋肉のこわばりや精神的なストレスが原因で起こると考えられています。
そのため、治療の第一選択薬はアセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)といった市販薬でも手に入る鎮痛剤が中心となります。
慢性の場合は、筋弛緩薬や抗不安薬、抗うつ薬などが処方されることもあります。
片頭痛と偏頭痛は、どちらの表記が正しい?
どちらの表記もよく見かけますが、医学的な正式名称は「片頭痛」です。これは、痛みが頭の片側に現れることが多いという、この病気の特徴から名付けられました。しかし、患者さんの約4割は両側に痛みを経験することもあり、必ずしも片側だけとは限りません。一方で「偏頭痛」は、痛みが偏って現れるという症状から生まれた慣用的な表記であり、間違いではありませんが、医療分野では「片頭痛」が一般的に使われています。
参考文献
- 日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会『頭痛の診療ガイドライン2021』
- 日本頭痛学会ウェブサイト
- 大塚製薬株式会社 アジョビ®.jp ウェブサイト
- 医療情報サイト(Medical Note, Ubie)
おじぎなど血流量の増加で悪化する頭痛には特徴があります。片頭痛と緊張型頭痛の違いを詳しく解説し、それぞれの適切…



コメント