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似て非なる「硝酸イソソルビド」と「一硝酸イソソルビド」
「硝酸イソソルビド」と「一硝酸イソソルビド」の一般名は一文字違いですが、別の医薬品を指すため注意が必要です。

point
硝酸イソバイドが代謝(脱ニトロ化)を受けて、一硝酸イソソルビド(活性代謝物)になります。
【般】硝酸イソソルビド錠20mg
フランドル錠20mg(先発品)、硝酸イソソルビド徐放錠20mg(後発品)の一般名が硝酸イソソルビド(ショウサンイソソルビド)錠20mgです。
構造式中にニトロ基(-NO2)を2つ含みます。
類似商品として、ニトロール錠5mg(【般】硝酸イソソルビド錠5mg)との混同にも注意が必要です。
【般】一硝酸イソソルビド錠20mg
アイトロール錠20mg(先発品)、一硝酸イソソルビド錠20mg(後発品)の一般名が一硝酸イソソルビド(イチショウサンイソソルビド)錠20mgです。
構造式中にニトロ基(-NO2)を1つ含みます。
フランドル錠とアイトロール錠の比較表
| 商品名 | フランドル錠20mg![]() | アイトロール錠20mg![]() |
|---|---|---|
| 一般名 | 【般】硝酸イソソルビド錠20mg | 【般】一硝酸イソソルビド錠20mg |
| 後発品 | 硝酸イソソルビド徐放錠 | 一硝酸イソソルビド錠 |
| 構造 | ![]() Isosorbide Dinitrate | ![]() Isosorbide Mononitrate |
| 半減期 | 短い | 長い |
| 適応症 | 狭心症(予防)、心筋梗塞(急性期を除く)、その他の虚血性心疾患 | 狭心症(予防) |
| 製剤の特徴 | 徐放錠 | 普通錠 |
| 他規格 | なし | アイトロール10mg |
| その他の製剤 | フランドルテープ ニトロール錠※ ニトロールRカプセル ニトロールスプレー | なし |
※ニトロール錠は普通錠であり、狭心症に対して予防だけでなく治療目的でも使用できる点に注意。
以下に表に記載した項目についての補足説明を行います。
半減期と製剤設計
- 一硝酸イソソルビドは、硝酸イソソルビド(二硝酸イソソルビド)の活性代謝物です。そのため、代謝を受けにくく半減期が長いという特徴があります。このため、アイトロール錠(一硝酸イソソルビド錠)は普通錠として販売され、半錠や粉砕が可能です。
- 硝酸イソソルビドは代謝を受けやすく半減期が短いため、フランドル錠(硝酸イソソルビド徐放錠)は徐放製剤として設計されており、半錠や粉砕ができません。
適応症の違い
- アイトロール錠(一硝酸イソソルビド錠)は、狭心症(予防)にのみ使用されます。
- フランドル錠(硝酸イソソルビド徐放錠)は、狭心症に加え、心筋梗塞(急性期を除く)や虚血性心疾患にも使用されます。
その他の剤形
- 一硝酸イソソルビドには、アイトロール錠以外の剤形は存在しません。
- 硝酸イソソルビドには、フランドル錠20mg、ニトロール錠5mg、ニトロールRカプセル、フランドルテープ、ニトロールスプレーなど、さまざまな剤形があります。
(補足)狭心症に対して
| 予防 | 発作治療 | |
| 医薬品 | アイトロール錠 フランドル錠 ニトロール錠 | ニトロール錠 (舌下投与) |
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